おはようございます、連夜の投稿がキツくて昨日は寝落ちでした。
ここまで「カブトクワガタ デラックス」のゲーム内容とストーリーを中心に書いてきたので、最後に総評をして今度こそ本作の記事は完了にしようと思います。
■良かった点
・カブトムシ、クワガタムシに詳しくなれる
このゲーム最大の特徴ではないでしょうか。どのような種類がいるかは勿論、いかようにして生を紡ぎ、どのような経緯で成虫の姿になるのかを学べる点は大きいはず。
本記事には記載しませんでしたが、虫図鑑には小学館の図鑑に掲載されている内容が虫一匹一匹に用意されていて、詳しく知ることもできます。
親御さんの前で堂々とやっても怒られないタイプのゲームです。
・リアルすぎる虫のデザイン
縦横無尽のカメラでどの角度から見てもハリボテのないリアルな虫のデザインには強いこだわりがうかがえました。正直、この妥協なき虫の姿を見て「低予算の香り」なんて主人公名にした事を恥じたくらいです。
・好きな虫に個性を持たせて戦わせられる
あまり触れませんでしたが、虫には色のバリエーションが多数あるのそういった点で個性を出す事ができました。それに虫にはそれぞれニックネームを名付ける事ができ、このオリジナルネームをキャラクターが叫んで戦わせられるというのも個性に繋がる部分だったかと思います。そして産卵育成を繰り返せば上位種下位種関係なく好きな虫で戦い続けられた、のかもしれないのでそこも評価したい所です。
・演出に臨場感がある
巨大な虫同士が戦うとあって、効果音の使い方や虫同士のがっぷり四つで組み合う様は怪獣映画さながらの迫力があった。あと恐らく現実ではそんな風に鳴かないだろという鳴き声も個々に用意されているが、この雄々しさが巨大な虫の雄姿を引き立てた。
・とにかく親切丁寧なゲーム設計
記事内で細かすぎると述べましたが、コマンドすらも含めて全てをフルボイス対応にする事でお子様が読めなそうな漢字が使われても理解させられる、という思いがあったのかもしれません。
■良くなかった点
・機械音声のせいでストーリーパートが下手な人形劇に
最序盤で私が扱き下ろした事ですが、やはり機械音声が邪魔で仕方ありませんでした。せめて主人公だけでも無しにしてくれれば良かったのですが、こいつが一番魂の入ってないロボット音声で喋るので個性も何も感じられず、ぶっちゃけ登場キャラの中で一番空気でした。
他も容姿通りの声質とはいえ、イントネーションが滅茶苦茶で違和感MAX。聞き様によってはネタになるので面白いのですが、純粋にゲームを楽しもうと思うとおふざけにも感じ萎える部分でもありました。
・単調なルーレットバトル
敵方の出目が概ね高数値なので最高攻撃数値を出すのが大原則みたいになっており、力差は歴然でも出目次第で逆転する可能性は0なので戦術的な楽しみはほとんどなかった。
特殊能力を取ってもげんきアップは攻撃値の底上げができるとはいえ、そもそも数値が負けてるなら1回分だけの気休め、ダブルアタックという能力はルーレットを2回止めて大きい方の数値で攻撃できるだけ、すばやさアップはルーレットの回転を遅くするだけとルーレットの補助機能くらいしかないものばかりだった。
・虫がリアルすぎる
身も蓋もないが虫嫌いだったら厳しすぎるくらいに虫がリアルすぎる。まぁ、そんな人が進んでこのゲームを手にするとは思えないが……。
・つよしが世話焼きのただの良い奴だった
ごめんなつよし
お子様向けのゲームに身内に黒幕がいるなんていう妄想にそもそも無理があった。
この場をお借りしてつよしに謝罪したい。すまん。
これ以外にも突っ込みたい所は色々あるが長くなりそうなのでやめる。
まとめると、やはりカブトムシとクワガタムシを愛でるゲームであり、戦闘やストーリーはあくまでオマケ要素なのかもしれない。
ゆえに声優などに割くリソースがなく、機械音声に任せるに至った、という向きもあるだろう。
そんなわけで虫への愛情がたっぷり詰まった尖りに尖った「カブトクワガタデラックス」楽しませてもらいました。
次回は予定通り「食用系少女 2 美食内戦」をプレーします。